1)何歳からバレエを始めましたか?

6歳の時に始めました。


2)どのようなことがきっかけでバレエを始めましたか?

幼稚園の学芸会で「ジャックと豆の木」のジャック役をやって、その時の舞台で表現する楽しさが忘れられず、当時の幼稚園の先生の勧めもあってバレエをやってみよう!と思いました。


3)いつプロになろうと意識しましたか?

当時のバレエスクールの、子供クラスから中級クラスに上がった時に、先輩方のレベルの高さに驚いて、本格的にバレエに取り組み始めました。でも、バレエを始めたときからずっと夢はプロのバレエダンサーだったので、なろうと思ったのは6歳の時とも言えますね。


4)どうしてプロになろうと思いましたか?

バレエを始めた後に熊川哲也さんの存在を知り、こんな風になりたいと思ったからです。


5)それに対してどんな努力をし始めましたか?

いろんな映像などを観て研究したり、もともと身体が固かったのでストレッチを人一倍やってみたり、挙げだしたらキリがありませんが、正直あまり努力したという感覚はないですね。バレエダンサーになりたくて、そのためには練習あるのみでしたから、ストレッチや自習などは僕の中ではあまり努力とは思わなかったです。


6)今現在プロダンサーとして海外で踊ることの出来ている最大の理由は何だと思いますか?

タイミングの良さだと思います。オーディションの合否を分けるポイントは運とタイミングがものすごく大事で、いくら上手くてもたまたま空きがない、その背丈の人はもう足りてる、そんな理由でオーディションに受からないことは多々あります。僕がオーディションを受けた時に、ブカレスト国立歌劇場バレエ団、あるいは現在所属しているタルサバレエ団にたまたま僕というダンサーがマッチした、ということだと思います。


7)今、子ども時代の自分に出会うとしたらどのようなアドバイスしますか?

もっとバーレッスンを頑張れ、です。笑


8)プロを目指している子どもたちへメッセージをお願いします。

僕は高校生になるまで全く芽が出ず、コンクールでもあまり結果は残せないし、本当にプロになれるの?という実力でしたが、今ではなんとかやっていけています。芽が出るタイミング、力が伸びるタイミングは人それぞれなので、今もしもうまくいっていなかったとしても、今している努力が実を結ぶときが必ず訪れると思います。バレエを楽しむことを忘れず、諦めず頑張っていただきたいなと思います。


9)子ども時代バレエ以外で何をやっていましたか?

→バレエだけだとしたら、その頃何をしておきたかったですか?

水泳と英会話と学習塾に通っていました。でも、今思うとピアノとか、ジャズやヒップホップのような別のスタイルのダンスも習っておけばよかったなぁと思います。


10)日本と海外の違いで一番大きかったこと バレエに関してとバレエ以外でありましたらぜひお願いします。

バレエに関して日本と海外での大きな違いは、やはり職業として成立しているかどうかだと思います。散々言われていることですが、日本でバレエ団に所属して、団のリハーサルをして団の公演に出てお給料をいただいて生活する、ということができるダンサーは本当に一握りです。
海外では小さなバレエ団の一番下の階級であっても最低限の生活は保証されていることが多いです(もちろん全てではないですが、日本の比ではないです)。

バレエ以外で僕が個人的に感じる大きな違いは、衛生観念ですね。
外国の人は「えっ!?」と思うような不潔なことを当たり前のようにやっちゃうことが多いです。
日本人が綺麗好きすぎるのかもしれませんが。僕が日本人以外と恋愛を考えられない最も大きな理由でもあります。笑

11)プロとして踊っていて一番よかったと感じる時はどんなときですか?

月並みですが、やっぱりお客様に拍手をいただいたときですね。辛かったことが全て吹き飛ぶ、最高の瞬間です。


12)語学についてどのようにいつから勉強しましたか?

英語に関しては英会話教室に通っていたこともあって、しゃべること自体に抵抗はあまりありませんでした。
今でも得意ではありませんが、普通にコミュニケーションをとることはできます。
中学、高校レベルの英語が身についていればあとは慣れの問題で、すぐに日常会話くらいはできるようになると思います。
習うより慣れろ、ですね。

13)今は多くの子どもたちが海外への憧れを頂いていると思いますが、海外で踊ること、または留学することを進める理由、または進めない理由があればぜひお聞かせください。

海外で踊る一番いいところは、やっぱりバレエだけで暮らしていけることですね。
バレエのことだけを考えて生きていけるのはとても幸せなことだと思います。

ただ、自己管理を覚えないと堕落していくだけなので、自分を律することができる人じゃないと海外ではやっていけないと思います(日本でプロになる上でもそれは言えますが)

留学に関しては、無理にしなくてもいいと思います。
今は日本のバレエ教室のレベルもすごく上がっているので、留学経験がなくとも素晴らしいダンサーになっている人を僕も何人も知っています。
だからチャンスがあれば挑戦してみるのはもちろんいいのですが、留学しなければプロにはなれない!とか、留学できないからダメだ!というわけではありません。

プロのバレエダンサーになる上で留学はあくまで「手段」であり、「目的」にならないように考えていただきたいと思います。

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