1)何歳からバレエを始めましたか?
11歳になってすぐ(小学5年生の終わり)
2)どのようなことがきっかけでバレエを始めましたか?
母が元々バレエをやっていて、また妹も先にバレエを習っていたので、半ば強制される形で始めました。
当時僕は、器械体操を習っていて、それの助けになるからという理由でレッスンに通っていました。
3)いつプロになろうと意識しましたか?
16,7歳の頃だったと思います。東京バレエ学校にいた僕は、先輩たちが留学したり、バレエ団に入っているのを見て、自分もこうなれたらいいなと思い始めました。
4)どうしてプロになろうと思いましたか?
留学し始めた当時、他にやりたいことが自分には無かったので、「バレエを踊っている自分」で生き続けて行くにはプロになるしかないと思いました。
5)それに対してどんな努力をし始めましたか?
まずは学生である以上、バレエ学校で教わることを大切にしようと思いました。クラシック以外のジャンルのバレエ(モダンやコンテンポラリー)はもちろん、僕の学校の場合はパーカッションやアクロバット、剣道や歌のレッスンにも、すべてに意味があると思いながら学ぶようにしました。
よく、「これはダンサーになるのには関係がない」と言って学ぶことを拒む人がいますが、そうではなくて、「これはバレエにこう活かせる」、「この考え方はバレエにも通じる」と言った風に捉えられるようにしました。
6)今現在プロダンサーとして海外で踊ることの出来ている最大の理由は何だと思いますか?
周りの人の助けがあったからだと思います。今このカンパニーで踊れているのも、芸術監督が選んでくれたことはもちろん、ビザの発給を助けてくれた人、オーディションの参加を勧めてくれた人などが居たおかげですし、ここまで来るのにもお世話になった先生方、先輩、友人達の支えが不可欠でした。
そして何より、金銭的・精神的に支えとなってくれた家族のおかげでこうしてダンサーになれたのだと思います。
7)今、子ども時代の自分に出会うとしたらどのようなアドバイスしますか?
早く寝なさい。僕は身長が低いのですが、もっと努力していれば変わっていたのかなと思っています。
8)プロを目指している子どもたちへメッセージをお願いします。
僕の先生が常に言ってくれていたことなのですが、良いダンサーである以前に、善い人間であることを大切にして下さい!
9)子ども時代バレエ以外で何をやっていましたか?
→バレエだけだとしたら、その頃何をしておきたかったですか?
器械体操をバレエと並行して、中学2年生までやっていました。
10)日本と海外の違いで一番大きかったこと バレエに関してとバレエ以外でありましたらぜひお願いします。
お客さんとの距離がとても近いように感じます。お客さんの盛り上がり方がすごいので、舞台上と客席とで会話をしているような感じがします。
僕の居るカンパニーだけかもしれませんが、終演後にお客さんと直接会話する機会があり、暖かく迎えていただけるので嬉しいです。
生活に関しては、僕は大きな違いを感じたことはありません。不自由と感じることよりも、楽に感じることの方が多いです。
11)プロとして踊っていて一番よかったと感じる時はどんなときですか?
上にも書いたように、舞台上や終演後に、直接観ていただいたお客さんに「よかった」と言ってもらえる時です。
12)語学についてどのようにいつから勉強しましたか?
僕は高校を卒業してから留学したのですが、英語は中高の授業だけで学びました。
最初の留学先がフランス語圏だったので、出発前の4ヶ月くらいは語学教室に通いました。
13)今は多くの子どもたちが海外への憧れを頂いていると思いますが、海外で踊ること、または留学することを進める理由、または進めない理由があればぜひお聞かせください。
僕は勧めたいと思います。もし海外で踊ってみたいと思うのならば、まずは実際に体験してみないと分からないと思うので。また、ダンサーとして踊れる寿命は短いですから、思い立ったら行動することが大切だと思います。
ただし、自分の生活を管理できる年齢になってから海外に出るべきだとは思います。
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