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Singulière Odyssée(NDT来日公演2019)


午前9時36分、スイス国境にあるバーゼル駅待合室。様々な事情、背景をもつ人々が行き交う。「ある特別な旅」を意味する仏語タイトルのこの作品は、ひとが旅すること、移動することなど、生に向かう永続的な環境の中での多様な変化にフォーカスしている。マックス・リヒターが新作ダンスのために作曲した音楽、建築的な空間、洗練された衣裳やテキスタイルなど、関係するアーティストの美意識が完璧なまでに時空間を支配する。内省的な「Shoot the Moon」とは対照的に冷静に社会を俯瞰する開放的な作品でもある。

【振付家】
 
©Rahi Rezvani
ポール・ライトフットPaul Lightfoot
芸術監督/専任振付家

英国出身。ロンドンの英国バレエ学校で研鑽を積む。1985年にNDT2に入団、87年より2008年まで、NDT1にてダンサーとして活躍。当時の芸術監督だったイリ・キリアンの下で振付家の勉強を始める。02年からソル・レオンと共にNDTの専任振付家となる。11年よりNDTの芸術監督を務める。94年ルーカス・ホビング賞、Stichting Dansersfonds’79奨励賞、2002年VSCDのダンス賞金賞受賞など受賞歴多数。19年4月にはパリ・オペラ座バレエ団への振付が決定している。
©Rahi Rezvani
ソル・レオンSol León
専任振付家/芸術アドバイザー

スペインのコルドバ出身。1987年にマドリードの国際バレエアカデミーを卒業した後、NDT2に入団。89年よりNDT1に加わり、イリ・キリアンやハンス・ヴァン・マネン、マッツ・エック、オハッド・ナハリンの作品を踊る。2003年に振付家に専念することを決め、12年にNDTのアーティスティック アドバイザーに任命された。ポールと2人の共同振付により、25年で40以上の作品を生み出し、様々な賞を受賞している。


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ネザーランド・ダンス・シアター(NDT)とは

1959年にオランダで設立されたNDTは、世界で最も知られたコンテンポラリーバレエカンパニーのひとつである。
1970年代にチェコの振付家イリ・キリアンが芸術監督に就任すると、NDTは世界屈指のカンパニーとなり、各国の重要な劇場を席巻してきた。
キリアン退団後も、世界各地から優秀なダンサーが一堂に会し、国際的な活動を行っている。
これまで9人の芸術監督、30人以上の振付家によって約600の作品を上演しており、現在は芸術監督にポール・ライトフット、常任振付家をソル・レオンが務め、アソシエイト・コレオグラファーにクリスタル・パイト、マルコ・ゲッケを迎えている。
これらの振付家に加え、オハッド・ナハリン、アレキサンダー・エクマンなど、多様な世界観をもつ強いオリジナリティに貫かれた振付家との共同制作を行っている。
また音楽家や美術作家、照明デザイナーや衣裳デザイナーなどの才能溢れたアーティストの集まるプラットホームとしての役割も果たしている。
これまでも多くの日本出身ダンサーが参加、現時点では44名中4名が日本出身である。

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【愛知公演】
会場:愛知県芸術劇場 大ホール(愛知芸術文化センター 2階)
日時:2019年6月28日(金)14:00、6月29日(土)14:00
※開場は各公演開演30分前

 
【神奈川公演】
会場:神奈川県民ホール 大ホール
日時:2019年7月5日(金)19:00、7月6日(土)14:00 
※開場は開演の30分前




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