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レヴェランス reverence - 坂口忍先生

レヴェランス

reverence

レヴェランスは、レッスンの始めや終わり、舞台で踊り終えたときなどに行うバレエのお辞儀である。腕や脚、頭と上体の動きを音楽に合わせ、感謝や敬意を伝える。

用語情報

正式名称
reverence
日本語表記
レヴェランス
フランス語表記
reverence
別表記
レベランス/レヴェレンス
意味
敬意や感謝を表すお辞儀・挨拶

レヴェランスの解説

レヴェランスは、決められた一つの足順だけを指す名称ではない。短いお辞儀から、ポール・ドゥ・ブラやステップを組み合わせた長い動きまで、教室、教授法、振付、場面によって構成が変わる。ここでは、センターレッスンを終えるときに行う基本的な考え方を紹介する。

  1. 姿勢を整え、音楽を聴く

    身体の向きと立ち位置を確認し、落ち着いた姿勢から始める。足のポジションや腕の置き方は、その日の振付に従う。次の音に急いで飛び込まず、音楽のまとまりを感じて動き出す。

  2. ポール・ドゥ・ブラで挨拶へつなぐ

    両腕または片腕を柔らかく運び、相手へ向けて開く、身体の前に収めるなどの動きをつくる。肘や手首だけで形をつくらず、肩をすくめない範囲で、指先までのつながりを意識する。

  3. 足を運び、必要に応じてプリエする

    一例として、片足を横や後方へ運び、膝を軽く曲げて挨拶の姿勢へ移る。足を交差させる形や重心の移し方は振付によって異なる。膝や足首を無理にねじらず、安定して立てる範囲で行う。

  4. 頭と上体で敬意を表す

    腕と脚の動きに合わせて視線を落とし、必要に応じて上体を少し傾ける。深く下を向くことだけが目的ではない。首や腰を無理に折り曲げず、身体全体のつながりが保たれるようにする。

  5. 姿勢を戻し、挨拶を終える

    音楽の終わりに合わせて膝を伸ばし、腕を自然に収め、視線を戻す。動きが終わる瞬間まで丁寧に行い、教師やピアニストなど、挨拶を向ける相手を意識する。

練習のポイント:足順や腕の形を大きくすることより、動作を急がず音楽に合わせて自然につなぐことを大切にする。膝の曲げ方、足を交差する深さ、上体の傾きは、年齢や身体の状態に合わせて調整してよい。

レッスンと舞台での違い

レッスンでのレヴェランス:教師や伴奏者への挨拶として、レッスンの始めや終わりに行う。短い動きで締めくくる場合もあれば、腕の運びや簡単なステップを組み合わせた一連の練習として行う場合もある。

舞台でのレヴェランス:踊り終えたダンサーが、観客への感謝を表す。作品の役柄やカーテンコールの演出に合わせ、より大きな腕の運びや移動を加えることもある。

伝統的には、膝を曲げるカーテシーと、上体を傾けるボウなどが用いられてきた。ただし、形を性別だけで決める必要はなく、実際の振付や指導内容に応じてさまざまな表現がある。共通するのは、単なる決まりごととしてではなく、相手へ敬意を向けて挨拶することである。

名称について

フランス語のreverenceには「敬意」「尊敬」「お辞儀」といった意味がある。バレエでは、レッスンの節目や上演後に行う丁寧な挨拶を指す。腕を使うことが多いが、ポール・ドゥ・ブラそのものと同義ではなく、挨拶の目的を持つ一連の所作をいう。

バレエ動画辞典モデル

坂口忍先生(Shinobu Sakaguchi)

忍バレエスクール国分寺主宰。東京高等バレエ学校講師。バレエ安全指導者資格®認定講師。

福岡でバレエを始め、カナダ・ナショナル・バレエ・スクールに留学。卒業後はヨーロピアン・バレエ、ナショナル・バレエ・オブ・アイルランド、ノルウェー国立バレエ団、スウェーデン王立バレエ団などで活躍。アイルランドではプリンシパルとして『白鳥の湖』『眠れる森の美女』などの主役を務めた。

2008年に帰国し、2014年に忍バレエスクール国分寺を開校。2022年にはワガノワ・バレエ・アカデミーのクラシックバレエ教授法基本プログラム全課程を修了し、ディプロマを取得。複数のバレエコンクールで最優秀指導者賞を受賞している。

現在は幅広い年齢の生徒を指導するほか、バレエ安全指導者資格®の講師としても活動。バレエTVでは「バレエベーシック」シリーズのお手本を担当している。

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